どうすればクロスバイクは速くなるのか (6)〜僕なりのまとめ〜 |
「クロスバイクがロードバイクほど速く走れない理由」
について、僕なりに考えたところをまとめてみようと思います。
これらはあくまで、いちビギナーである僕の主観に基づくもので、科学的な裏付けのある話ではありません。
ただ、一人のビギナーがいろいろ考えてやってみて、
おっ、これいいやん!!
と思ったものを、紹介させていただいているだけです。
ですので、
もし、このブログをご覧になって、試してみようと思って頂いた方は、
当たるも八卦当たらぬも八卦
という大らかな気持ちでお願いします(笑)
**
なお、ここでは、
クロスバイクが「速く走れない」
というのは、
「長時間にわたって高速度を維持できない」
という意味で書いています。
では、最初に結論を。
クロスバイクが、ロードバイクほど長時間にわたって高速度を維持できない理由は、
1 身体の力を自転車に伝えにくいポジション
2 大きな抵抗(空気抵抗・路面からの抵抗)
3 ワイドレシオなギア構成
だと思います。
当然、車体重量、剛性、ジオメトリなどの差はありますが、これらは工夫でどうにかなるものでもないので、ここでは触れません。
1については、
サドル位置の調整(高さ、前後位置)、エンドバーを付けたこと、それと、ハンドル幅をカットしたことでも効果を感じました。
クロスバイクのハンドル幅は、ロードバイクのそれと比べて随分広いです。
一概にハンドル幅が狭ければ良いというものではありませんが、クロスバイクを速く走らせる、という観点で見ると、初期のハンドル幅は広すぎて、
さらにフラットバーのままでは、
ハンドルを引き付けて、力を込めたいときに、腕や胸の筋肉を動員しにくいと思います。
ただ、当たり前ですが、ハンドルは切っちゃうと元には戻せないので、まずはグリップ、ブレーキ、シフターなどを内側にズラして、いろいろな位置にエンドバーを付けてみて、自分なりに力を込めやすいハンドル幅を見つけてからカットした方がいいと思います。
ちなみに僕は、初期の54cmから左右2cmずつカットして、今は50cmにしています。
後で触れますが、ハンドル幅は空気抵抗という観点からも重要です。
サドルの前後位置の調整でも、踏み込みにかけられる力具合が結構変わります。
最適なポジションには多少の個人差があると思いますが、
僕は、
「使いたいときに使いたい筋肉に力が込められるポジション」
という程度の認識で調整しています。
特に、スプリントや短い激坂など、一瞬の爆発力で勝負するときを除いて、
僕は
ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)
を愛用しています。
なので、この筋肉を使いやすいと感じる位置にサドル位置を調整しています。
2については、
路面からの抵抗を減らすためにタイヤを細くしました。
これは走りが軽くなったと感じました。
空気抵抗については、
基本的には、空気にぶつかる面積(前面の面積)が少なくなれば、空気抵抗は少なくなります。
面積とは、縦×横
縦については、ハンドルを下げることである程度、面積減に効果があります。
ハンドルを下げなくても肘を折りたたんで腰を折れば同じ効果があると思いますが、その姿勢を維持して数時間ライドを続けるのは、ある種の苦行に近いかもしれません。
では、横は?
痩せる?
そんな、身も蓋もない話ではなく、
ここではQファクターという言葉が出てきます。
大まかに言えば、クランクとクランクの間の距離です。
これが広ければ、ガニ股気味になり、空気抵抗を受ける横幅は大きくなります。
そして、うちのRX3は、
Qファクター大きいです。
僕がそのことに気付いたのは、
ローラー台トレーニングを心拍数とケイデンスで管理すべく、ケイデンスメーターを付けようと思ったときのことです。
説明書きによると、
クランクに付けた磁石と本体の間を5mm程度にしてください。
とのこと。
ふむふむ、なるほど。
え?
何?
おれ、部品なんか失くした??
混乱しつつ、ネットサーフィン。
とあるクロスバイク乗りの方は、
クロスバイクはクランクとチェーンステーの間が広いので(ブログ注 つまりQファクターが大きいので)、クランクと磁石の間にかまぼこ板をかませました!
と書いておられる。
バカな。
クランクにかまぼこ板を付けなければ、おれはケイデンスを測ることも許されないというのか。
このとき、
ロードバイクは、もっとクランクが中心に近いのかー
と、クロスバイクとの差に驚きました。
なお、僕はその後のネットサーフィンで、
ケイデンスセンサーにオススメという
二六製作所
というところのマグネットに出会いました。
ここのネオジム磁石というやつは、とても磁力が強いので、うちのRX3のようにQファクターが大きい自転車でも、ケイデンスセンサーが反応してくれます。
(上の写真でクランクの裏に付いてる磁力がそのネオジム磁石です。)
かまぼこの危機は去りました。
二六製作所のネオジム磁石は、クランク裏のペダルのネジ穴にピタッとはまってくれたので、ガーミン純正のクランク用磁石のようにバンドで縛る必要もなく、見た目もスッキリします。
で、クロスバイク大きなQファクターの原因は
フロントギアが3枚ある
ということにあると思います。
前に、クロスバイクのスプロケットの話では、大いに絶賛されたフロント3速ギアですが、Qファクターの観点からはマイナスになります。
そして、大きなQファクターは、空気抵抗を大きくするにとどまらず、おそらくペダリング効率を下げていると感じています。
ガニ股のペダリングと、キュッと膝を絞ったペダリングで、どちらが力を入れやすいか、という話ですね。
次に僕が、クロスバイクのカスタムをするとすれば、
それはおそらく、
フロント2速化
だと思います。
そう遠くないうちに、ここでご紹介する日が来るかもしれませんね。
3については、
以前に、「クロスバイクに最適なスプロケットは?」というタイトルで書いてます。
もし、まだご覧になってない方は、
是非!!
かなり力入れて書きましたんで!(笑)
そこでも書いたとおり、
運動効率的には、一定の出力を続けるのが一番効率がいいです。
一定の出力というのは、速度一定ということではなくて、
角度や風の影響を素直に受け入れて、
心拍数とケイデンスを一定に、
というイメージです。
そのためには、こまめなギアチェンジが不可欠で、
かつ、クロウスレシオなギアが望ましいです。
ギアがワイドレシオなクロスバイクでは、
ちょっと坂がキツくなったなと感じて、一枚軽くしたら、軽すぎる!となったり、
逆に少し速度を上げようと思って一枚ギアを重くしたら重すぎてケイデンスを維持できなくなった、ということになりがちです。
巡行速度を高く維持するためには、スプロケット交換は必須だと思います。
そして、では、どんなスプロケットがいいのか、という点については、
是非!!(笑)
前の記事をご覧ください。
長らくお付き合いありがとうございました。
これでひとまず、
「どうすればクロスバイクは速くなるのか」シリーズは終わりにするつもりです。
普段の生活では、僕の周りにはあまり自転車好きがおらず、
いろいろワクワク考えても
話す相手がおらんやん。
と、モンモンとしていたのですが、
このブログをはじめて、意外にも多くの方にご覧頂いて、とても嬉しかったです。
これからも、
クロスバイクの限界突破!
楽しい自転車生活!
などなどをテーマに、ちょこちょこ記事を書いていくつもりです。
よろしくお願いします。
読んでいただいてありがとうございます。このブログはブログランキングに参加しています。 頑張れよクロスバイク!と応援のポチっとよろしくお願いします。
にほんブログ村
にほんブログ村